時々、来賓や校長が行事の終わりにこんなことを言う。
「みんなの姿を見て(歌声を聞いて)、感動しました。」
そんな言葉があるから、学校行事が外向きになる。
大事なのは、見ている人に感動を与えることではない。
子供達自身の成長があるか。学びがあるか。
百歩譲って、子供達自身が自分たちの出来に感動するのはよい。
「お父さんやお母さんを感動させよう!」
「みんなのがんばりを見ると、人は感動するんだよ!」
そうしているうちに、「指導をしている教師自身が感動したい」というように、ゆがんでいく。
ゆがみは、頑張りの方向性を時に間違える。
ゆがみは、過剰な準備や完璧主義につながり、過剰労働につながる。
そして、日常の学校生活をないがしろにさせる要因となる。
子供達の小さな荒れが始まる。
学校行事は、子供達にとって、多くの学びがある。
だからこそ、方向性を間違えないようにしたい。
学校行事には、見ている人にとっての感動はいらない。
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