「残菜をなくそう」の指導がたびたび行われる。
給食主任から、学年主任から、管理職から。
給食を残さず食べることは、いいことだ。
栄養素をきちんと補給できる。
それは、いい。
だが、「クラスで残菜をゼロにする」は危うい。
あまり量を食べられない子がいる。その場合はどうなるか。
それは、「たくさん食べられる子が、過剰に食べる」ことになる。
クラスには、様々な子がいる。
身長と体重を記入するとともに、肥満度も記入することがある。
たくさん食べる子は、肥満度が高い傾向が高い。
そんな子が、もっとたくさん食べるのか。
そこまでして食べさせるのか。
他に、もっと力を入れるべき部分があるのではないか。
おそらく、発端は自己評価シートであろう。
残菜率は、数値化できる。
だから、目標に設定しやすい。
そんな安易な理由でスタートした指示に対して、どうしたものか。
給食を残さず食べることは、いいことである。
ただし、クラスで残菜ゼロを目指すとなると、気をつけるべき点がたくさん出てくる。
そこまできめ細やかに、やるべきなのか。
安易にスタートしていいことではない。
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