研究授業で、「授業の視点」が示されることがある。
「**は効果的だったか」「**が達成できたか」など、授業を公開する上で、注目してほしい部分を授業者が事前に示すものである。
だが参観者は、その視点で見るだけではもったいない。
言葉遣い(口癖はあるか、明瞭か、わかりやすい言葉か、強弱や速度は適切か)
目線(全体を見ているか、子供を見ているか、宙に浮いているか)
個別の対応(うまくいっていない子に対して、どんな対応をするか)
教師のパーソナリティ(笑顔、声のトーン、子供への対応)
そのような部分を、私は見ている。
なぜなら、「授業の視点」は、その授業でしか使えないからだ。
次時には、応用がしづらい。
だが先ほど示した部分は、どの授業でも応用ができる。
研究授業は、普段の授業のレベルアップのために行うものだ。
であるならば、普段の授業に応用可能な視点で組み立てていく方が自然であろう。
そんなことを考えて研究授業をしたり、見たりする教師は、普段の授業が少しずつでもレベルアップしていく。
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