席替えは、教師が決める

席替えは、教師が決める。

それは、席替えが教師による意図的な教育活動のひとつだからである。

まず配慮するのは、よりよい授業を行うという視点だ。

個別の支援を必要とする子を、前に置く。

これは、緊張感をもって学習に臨んでもらうこと以上に、

「声を出して指導する場面を減らす」ことをねらう。

後ろの席ではどうしても、「~さん」と声をかけて指導する場面が出てきてしまう。

でも、前の席であれば、1歩近寄るだけで、その子の集中力は高まる。

指で、今扱っている教科書の部分を示すことができる。

今扱っている教科書のページを開いてあげることができる。

学習に必要な用具が、机の上に出ていないことも、すぐに気づくことができる。

教師としての実力がつけば、後ろの座席にしてもそれと同様のことができるようになる。

机間指導で、緊張感を与えたり、用具などの不備に気づいたりすることができるようになる。

私はまだ、その境地に至っていない。

だから、座席を意図的にすることで実力不足を補っている。

前の方の座席にすることで、救われる子がいる。

座席は教師が決める。

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