学級通信は、授業のねらいなどを通して、教師の専門性を示すツールとなる。
国語の物語の学習で、どんなねらいをもってどんなことを発問したのか。
漢字の学習は、どんなことをさせて習熟を図っているのか。
算数の計算で、補助計算をこのようにするのは、どうしてなのか。
保護者は、教育の素人である。
教師は、教育のプロである。
だから、プロとして素人に解説をすることも必要である。
保護者に「へえ、先生っていろいろと考えて教えてくれているのね!」と思わせる。
そこに実態が伴うように、プロとしての腕を磨く必要は、もちろんあるが。
プロサッカーの試合を見ながら、
「どうしてパスを出すの?チャンスなんだから、シュート打ちなさいよ!」
と思うことは、誰にでもあるだろう。
でも、心の底では、
「テレビから見える景色だとわかるけど、やっている選手は大変よね」
「見ている人には分からないけど、きっとチームとしての作戦なのよね」
と思っている。
では、学校教育はどうか。
保護者は教師の行為に対して、
「そんなの、ビシッと叱れば終わりでしょ」
「子供を指導するなんて、簡単でしょ」
「その程度の学習、全員がわかるのが当たり前でしょ」
と、思うこともあるだろう。
学級通信で、教師が行う指導のねらいがある程度示されていたら、
「きっと先生は、いろいろと考えて対応してくれているよね」
「いろんな子がいるのだから、トラブルだって起こるのは当たり前だよね」
と思ってくれるかも知れない。
学級通信を通して、プロとしての仕事ぶりを紹介しよう。
そして、そんな仕事ができるように、腕を磨き続けよう。
私自身も、まだまだ道の途中です。
コメント