国語のテストをさせるにあたって、必要な指導がある。
それは、
「書き抜きなさい」「抜き出しなさい」の指導である。
一文字違っていてもダメ。
句読点が抜けていてもダメ。
ひらがな、カタカナ、漢字の表記が違っていてもダメ。
解答に求められる精密さは、事前の指導がなければ苦しい。
では、その指導をいつ、どうやっていれるのか。
もちろん、テスト直前に
「書き抜きなさい」「抜き出しなさい」の問題は、正確に書かないと×だよ
と伝えることもいいだろう。
でも、その前にできる指導もある。
それは、
授業中に「書き抜きなさい」の問題を出すことだ。
例えば、
「題名は何ですか。ノートに書きなさい。」
「登場人物は誰ですか。ノートに書きなさい。」
などである。
高田敏子さんの詩「忘れもの」の題名は、「忘れもの」である。
「わすれもの」でも、「忘れ物」でもない。
「プラタナスの木」に登場するのは「アラマちゃん」である。
「あらまちゃん」ではないし、「アラマさん」でも、「アラマ」でもない。
教科書をよく読んで、正しく書き写す。
それができたら○。少しでも間違っていたら×。
そんな指導をしてから、国語のテストに臨ませたい。
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