学級開きを終えてから、初めの懇談会までにしておくことがある。
それは、全員のよさを具体的に記録しておくことである。
学級開きから懇談会まで、みなさんの勤務校ではどのくらいあるだろうか。
私の場合は、1週間程度のことが多い。
その期間で、全員のよさを具体的に記録する。
そしてそれを、懇談会で一人一人保護者に伝えるのである。
例えば、
「Aさんは、初日から元気よくあいさつをしてくれました」
「Bさんは、起立の号令がかかると、一番早く立ちます」
「Cさんは、国語の授業で1番に挙手をして発表しました」
「Dさんは、給食準備の時に、他の人の仕事まで進んでやっていました」
「Eさんは、決まったばかりの係で、楽しそうに活動しています」
などである。
私の場合は、懇談会で担任の自己紹介をした後に、
「これから、保護者の方にも自己紹介をしていただきます。」
「お名前と、お子様のよいところ。たくさんあるかと思いますが、時間の関係でひとつだけ、発表してください。」
「その後に、私が、これまでの学校生活の中での様子をお伝えします。」
と伝える。
そして、保護者が自己紹介をした後に、続けて話す。
「お母様は引っ込み思案だとおっしゃっていましたが、Fさんはすぐに友達を作って、休み時間に一緒に絵を描いていますよ。これからも友達の輪を広げていってほしいですね。」
これを、参加した保護者の分、行う。
ちなみに、雰囲気に合わせてだが、
自己紹介の説明の際に「今日来てくださった方だけ、特別ですよ」と言っている。
忙しい中、予定を調整して懇談会に参加してくださる保護者には、何か特別なメリットがなければと思うからだ。
「わずか1週間なのに、うちの子(クラスの全員の子)のことを、こんなに見てくれるなんて!」
保護者が、担任の応援に回ってくれる。
私の懇談会は、これだけで時間のほとんどを使ってしまう。
でも、それだけの価値がある。
準備に労力がかかるが、ぜひやってみてほしい。
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