マスク姿で教壇に立つならば

コロナ禍には、マスクで教育活動にあたらねばならなかった。

教師の笑顔なしというのは、なかなか厳しい。

一つ一つ、感情を言葉にして伝えなければならないからだ。

でも私は、そこにひと工夫をした。

それは、マスクありでも笑顔と分かるようにすることである。

マスクで顔が隠れる、というが、すべてが隠れるわけではない。

目、まゆげ、眉間。

その3つがあれば、十分だ。

鏡を見て、嬉しい顔、驚いた顔、叱る顔の練習をした。

眉間ひとつで、表情がかなり伝わることが分かった。

この練習のおかげで、マスクをして過ごした年にも

「先生の笑顔が…」と、担任した子供複数人から言われた。

マスクを外し、さらにパワーアップした表情で子供達の教育にあたるようになると、

コロナ前よりも、クラスがうまく進んでいく実感がある。

どんな状況でも、教師の笑顔を見せることはできる。

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